高級フルーツギフトの代名詞山形県産さくらんぼのご紹介
果樹園の宝石と呼ばれるさくらんぼ。一粒一粒丁寧に敷き詰められた化粧箱は見るものを虜にする美しさ。しかし栽培の手間や難しさ、地理的条件から、山形県が数少ない適作地と言われており、全国一の生産量を誇り、流通の約7割を占めており、高級さくらんぼの代名詞「佐藤錦」、「紅秀峰」は山形県産がトップブランドと言えます。また幻とも言える黄色のさくらんぼ「月山錦」も山形県が名産地です。
さくらんぼの栽培に適した気候は、4~5月上旬の遅霜が軽く、6~7月上旬が比較的湿気と雨が少ないことが望ましいとされていますが、霜や梅雨などがあると品質に影響するため、農家は日々神経を尖らせており、あらゆる対策を行なっています。収穫間際に雨が降ると実割れをしてしまい、大切に育てたさくらんぼの価値がなくなってしまうため手間はかかりますが、ハウスの設置などをして雨に当たらないようにします。また、日当たりが悪いと色づきが悪くなるため、身の近くの葉を丁寧に取るなど、とても手間がかかる細かい作業が数多くあり、贈答クラスの美しいさくらんぼが高価な理由は、この物凄い作業量から納得と言えるでしょう。
収穫は一粒一粒丁寧に軸ごとに手でつみ取って取り、高級贈答用のさくらんぼ、化粧箱に敷き詰めるまでが仕事です。詰める際には色味や向き、大きさなどを均一になるようにしっかりと並べます。この作業は熟練した技が必要となり、最高級のものを作ろうとする農家の努力の結晶が、整然と並んだ美しい高級さくらんぼ、すなわち「宝石箱」となり、ようやく出荷されます。
佐藤錦
交配: ナポレオン×黄玉
1912年に山形県東根市の佐藤栄助氏が交配・育成し、誕生した品種。果汁が豊富で甘みと酸味のバランスが優れており、甘みの中に程よい酸味が感じられ、爽やかな香りを楽しみながら味わうことができる春の香りを感じる日本を代表するさくらんぼです。宝石を思わせる美しいルビーの色をした外観は、整然と並べられ、贈答で喜ばれる品質と格式があります。
紅秀峰
交配: 佐藤錦×天香錦
紅秀峰は山形県園芸試験場で1979年に「佐藤錦」に「天香錦」を交配して誕生し、1991年に品種登録がされました。果実は大粒で鮮やかな赤色のハート形をしています。糖度が高く、果肉はクリーム色で果肉は緻密でパリッとした歯ごたえ。酸味が少なく濃厚な甘みがある上品な味わいのさくらんぼです。佐藤錦のあとに収穫時期を迎える晩生の品種で、お中元のシーズンにも販売されているためギフト需要が高いさくらんぼです。
月山錦
中国大連が発祥のさくらんぼ。初夏の6月末から7月初めまでの晩成種で、栽培が非常に難しいため、流通が極めて限られている大変希少な品種。鮮やかな黄色が特徴で大粒、酸味が少なく、甘味が強く、糖度が高いことが特徴です。